花咲けるピアノの都~嗚呼、音楽は人生の至福

クラシック、ジャズが人生大好きな「やまね」が、ピアノのトリビアについて綴るブログです。どうでもいい雑学もあれば、微妙に役立つ音楽ネタまで。

中古ピアノの見定め方、そして賢い手放し方

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ピアノって高い買い物ですよね。 中古でも十分というあなたはぜひ、この記事を最後まで読んでみてください。

 中古ピアノを購入する前のチェックポイント

まず中古ピアノを選ぶ際に大切なのは、動作に不具合がないかどうか確認しましょう。

実際にピアノを弾いてみて、変な音がしないか入念にチェックしてくださいね。鍵盤とハンマーの連動がスムーズかどうかも怠りなく確認しなければなりません。

くわえて、年代モノのピアノの場合、鍵盤がとても重いものがあるようです。 まずは、実際に引いてみて、動作に不調がないかどうかを確認する。

女性や子供が弾いたときにかなりつらいものになるので、タッチや軽さを大切です。 他にもペダルから異音が出ていないか確認したり、実際の音色、音質も重要です。

たとえ中古でも店頭に並んでいる以上、調律は済ませているはず。 比較的最近に製造されたピアノでも、違和感のあるピアノもあれば、年代モノであっても質の高いピアノも存在します。

できるだけ多くの店をまわって、1台1台のピアノと触れ合ってみて、納得して購入するようにしましょう。

 

ヤマハの中古ピアノは人気が高い!

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ダントツ人気のメーカーはやはりヤマハ。品質の信頼性もさることながら、音色や耐久性も高く評価されています。

国内だけではありません。現在では海外にも輸出されているのです。

ヤマハの中古ピアノを購入する際、気をつけたいことは、鍵盤の連打を補助するための部品(フレンジコード)が経年劣化しているケースがあること。

店員さんと一緒にフレンジコードに問題がないか確認するようにしましょう。

 

カワイの中古なら、グランドピアノがおすすめ!

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カワイといえばやはりグランドピアノではないでしょうか。

音色の美しさ、品質の安定感、そして耐久性、どれをとっても文句のつけようがないほどです。

大量生産できる世界基準の技術力を持っていますが、同時に手作りのピアノをつくる職人技も高い評価を得ています。

ヤマハ同様、カワイのピアノも海外における需要が高いですが、グランドピアノの中古は比較的安価で手に入れることができるでしょう。

 

そしてピアノ売るなら……

ピアノを買い換える場合なら、買取業者に査定をしてもらって売却できます。買い取った中古ピアノは調律や修理をして、海外に輸出されるわけですね。

ピアノを売る場合、たとえ有名な業者だとしても、在庫の状況や海外への販路開拓がされていない場合、それほど高い査定がつくわけではありません。

でも、中古のピアノを最大価格で売ることができるサービスも存在するようです。以下のサイトで詳しく解説されています。

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⇒ 中古ピアノをかしこく売る方法

 

もし、あなたがピアノの下取りや引取りを考えているなら、ぜひ参考にしてくださいね。

狭い我が家にピアノを置けるのだろうか?

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ピアノが欲しいのだけども、狭い家に置けるのだろうか?? このような悩みを抱えている人も多いようですね。

だいたい目安とし、88鍵で160センチ程度。小型のアップライトピアノでは150センチ程度見ておいたら十分でしょう。 背の高さは、130~140センチ程度です。

問題は奥行きです。グランドピアノは3メートルは見ておいたほうがいいでしょう。 いっぽうアップライトは65センチ程度です。 重量はグランドピアノで300キロ以上、アップライトでも200キロ前後あります。

やはりお家が狭いという場合は、アップライトピアノのほうが無難です。

 

防音について

マンションや集合住宅でピアノを置く場合、なんといっても気になるのが防音です。 しっかりと防音対策がされていない場合、消音機能の付いたピアノで我慢するしかありません。

もちろん、一戸建てだからといっても安心できません。防音対策を講じていない家なら、意外とピアノの音は響き渡ります。 防音のための改修工事も検討しなければならないでしょう。

防音をクリアできても、一般の家庭では、グランドピアノを設置しても、その美しい音色をうまく表現できないかもしれません。

そういう意味では、特段の事情がないかぎり、アップライトピアノが適しています。

グランドピアノとアップライトピアノの違いとは?

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性能の高い電子ピアノが増えてきましたね。 でもまだまだアコースティックピアノの人気は衰えていません。 アコースティックピアノといえば、グランドピアノとアップライトピアノに別れます。 ところであなたはグランドとアップライトの違いはご存知ですか?

 

グランドピアノは本格志向

広がりと奥行きのある響き、豊かな音色を楽しむならグランドピアノでしょう。

弦が水平方向(鍵の延長線方向)に張られているので、のびやかな音の表現を実現してくれるのです。

また、グランドピアノは大きく3種類あります。

・グランドコンサート
コンサートホールでの演奏向け

・パーラー・グランド
スタンダードタイプのピアノ

・ベビー・グランド
88鍵、1.5メートルの奥行き、小型ピアノ

グランドピアノの価格は、安いので100万円からありますが、美しい音色を求めるならやはり300万円~はみておいたほうがいいでしょう。

 

アップライトピアノは家庭向け

とくにプロの演奏家を目指すのではなく、お稽古事や趣味でピアノを弾きたいなら、アップライトピアノで十分です。

グランドピアノに比べたら、微妙な音色のニュアンスが乏しいですが、普通に演奏を楽しむぶんにはアップライトで事足ります。

ハンマーでハープをたたくような動作のため、グランドピアノに比べると速い連打は見劣りします。

アップライトのピアノの価格は、小型の入門用のものでも60万円程度。ずっと使っていくピアノを選ぶなら100万円程度のものがいいでしょう。

もちろんそれよりも安いピアノも販売されていますが、品質面で疑問が残ります。

 

まとめ

グランドピアノとアップライトピアノ、やはり細かいタッチや表現力には差があります。あなたがプロのピアニストを目指さないなら、アップライトでも十分かと。

ピアノの誕生、そしてはじめて日本にピアノが伝わったのは?

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ピアノといえば、楽器界のエースといってもいいでしょう。

 この楽器は当然、日本で生まれたわけではありません。発祥の地はイタリアといわれています。

 ヨーロッパの大富豪一族、メディチ家の楽器管理人として雇われていたバルトロメオ・クリストフォリ・ディ・フランチェスコ(1655~1731)がピアノの原型を作りました。

 この長~い名前の楽器職人は、ピアノ以外の楽器も制作していたそうです。その技術力が買われてメディチ家のお抱え楽器管理人になったのでしょう。

 

ピアノの原型は、アルピチェンバロと呼ばれていたそうな……

そうしてピアノの原型となった楽器こそ、「アルピチェンバロ」であり、従来型チェンバロの進化形なのです。

 その楽器はやがて、「グラヴィチェンバロ・コル・パイの・エ・フォルテ」という名前で文人誌に紹介されて、「ピアノ」という名前が浸透していったとか。

 その頃のピアノってどんな形状をしていたのでしょう。実は日本でもクリストフォリが作ったピアノを再現したものを見ることができるのです。

 浜松にある浜松市楽器博物館には、ピアノで有名な河合楽器が再現したクリストフォリのピアノがおさめられています。

 

日本にピアノが伝わったのは江戸時代

では日本にピアノがやってきたのはいつ頃なのか。 1823年、長崎の出島にドイツ人の医師、シーボルトが持ってきたそうです。

日本でピアノを演奏するためでしょうか。。。そのとき彼が持ち込んだピアノは箱型タイプのスクエアピアノでした。

 ドイツ人医師は自分の趣味のためにピアノを持ってきたのではありません。なんと帰国時に長州萩藩の商人にプレゼントしたそうです。太っ腹ですね。

 でもピアノだけ置いていかれても、誰も弾けるわけではありません。その頃は三味線を爪弾きながら謡を楽しむというのが日本人の音楽でしたでしょうから。